2005年7月5日
発表者:レン
CHINA WARS
EPISODE
Ⅰ
Oath
of lie
~桃園結偽~
A long time ago in the Chinese continent
far , far away…
遠い昔、はるかかなたの中華大陸で…
It grieved for
confusion, and there were men who had taken a vow…
混乱を嘆き、誓いを立てた漢達がいた…
1.○ェットストリームアタ~ック!
演義では劉備・関羽・張飛の三人が白いの目掛けて桃園で義兄弟の契りを結ぶ(資料1)
正史には記述がない
→羅貫中のフィクション
実際にはそんなものはなかった?
2.あえて言おう
桃園の誓いなどはない
だがそれに順ずるものはあったのではないか?
{関羽伝}
関羽と張飛と同じ寝台に休み、兄弟のような恩愛をかけた(資料2)
曹公の厚遇はわかるが、劉将軍からは厚い恩義を受けており、共に死のうと誓った仲。
裏切ることなど出来ない(資料3)
張遼曰く「主君は父、髯は兄弟・・・」義将・文遠殿・・・かっこいい♪
{先主伝}
孫権が関羽を襲撃したのを怒り・・・(資料4)
{張飛伝}
関羽のほうが数歳年長であったので、彼に兄事した(資料5)
ちなみに我らが簡雍さんは出番ありません・・・最初からいるのに
3.古人曰く
関羽の「共に死のうと誓った」発言から
a.桃園に限らず、三人は固い誓いを立てていた
b.ただ単に曹操に対する言い訳だった
の二つの可能性が考えられる・・・真偽のほどはわかりません
劉備からの扱いも格別
少なくとも関羽と張飛は義兄弟と言える
4.よって件の如し
以上のことから考えると、やはり「桃園の誓い」によって劉備・関羽・張飛の三人が義兄弟の誓いを結んだというのは演義における創作であろうと思われる。
しかし、生死を共に、もしくはそれに準ずるようなやり取りがあったのではないか?
劉備からの扱い(○モ疑惑は敢えて言うまい)と、愛人関羽を殺された怒りで呉に進軍したあたり、三人の仲は相当親密だったと考えられる。挙兵時に誓いの一つや二つはあっても不思議ではないだろう。
だが義兄弟でなかったのは確実そうである。仮にも歴史を代表するピーチボーイズが本当に義兄弟の契りを交わしていたのなら、史書に書かれていないのは逆に不自然であるからだ。
まぁ、冒頭にこの誓いがあるから三国志は盛り上がるのであり、大抵の人はこの三人の活躍が好きなはずである。正史等に書いてある記述からこのエピソードを作った人は凄い!羅貫中さんも物語における効果上これは外せなかっただろう。
5.番外編
1)年齢
実際のところ、関羽が張飛より上というだけで彼らの年齢はわからない、っていうかそこは別にレジュメが切れる気もする・・・自分はイヤですが(マテ
ただ、蒼天航路で劉備が二人を呼ぶ際「関さん」「益徳」と言ってるあたり・・・
2)簡雍さん
彼はホント最初からいるはずなんですよ。でも彼は義兄弟エピソードなどでは無縁の人
それはなぜ?
a.地味だから
b.実は兄弟以上の仲
c.中国人は3より大きい数が・・・
参考資料:
三国志 立間祥介訳 筑摩書房
三国志演義 立間祥介訳 平凡社
三国志人物辞典 渡辺精一著 講談社
WRITTEN・DERECTED&PRODUCED
BY
YUKI IKEDA
EXECUTIVE PRODUCER
YUKI IKEDA
CHINA WARS
EPISODE
Ⅱ
The Assailant's Mistake
~暗殺者の誤算~
A long time ago in a Chinese continent far , far away…
遠い昔、はるかかなたの中華大陸で・・・
Assassin's fate comes round…
暗殺者の運命は巡る・・・
今秋公開(予定)